あきののろるにっき

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【あきののろるにっき#35】明日から開催、ノックアウトステージ! 準々決勝の勝利チーム予想はこちら。

こんにちは、あきのです。

いよいよ明日からノックアウトステージが始まりますね。

長きにわたって開催されるWCSももう折り返し地点を過ぎ、いよいよ「今年最強のチーム」を決める時が迫ってきています。

そんなわけで、今回の記事では、明日から始まる準々決勝の4戦について、様々な見解を踏まえつつ私なりに予想した結果を書きました。

 

 


1.ノックアウトステージの概観

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さて、今年のノックアウトステージには、

  • LPL(中国)が3チーム(WCS出場は4チーム)
  • LCK(韓国)が3チーム(WCS出場は3チーム)
  • LEC(ヨーロッパ)が2チーム(WCS出場は4チーム)

が出場。

ここで、直近5年のノックアウトステージ出場国を見てみると

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という形で、2年連続でノックアウトステージの椅子をLPL、LCK、LECの3リージョンが分け合う形となっており、3リージョンが前評判通りの結果を残したといって良い。

一方で懸念の残る結果となったのがLCS(北米)。

Team LiquidとFlyQuestがグループステージで3勝3敗と意地を見せたものの、期待されたLCS1位シードのTSMは0勝6敗で敗退。

いくらTSMが「死のグループ」に放り込まれたとはいえ、1勝もできず北米の地へ帰るというのは、昨年・今年のノックアウトステージ出場チーム数ゼロという不名誉な記録も相まって「LCSの凋落」という現実を強く印象付ける結果となった。

 

さて、それではここから準々決勝の対戦を1つずつ見ていき、勝利者を予想していこう。

 

2.Top Esports vs Fnatic

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この対戦については、あまり悩むことなくTop Esportsに軍配を上げたい。

単純にTop Esportsの実力が圧倒的に高いというのもあるが、中でもチーム全体での「デッドラインの見極め精度」については世界一と言って差し支えなく、この精度の高さから来るベイト力に対抗できるチームは現状DAMWON Gamingしかいないと思われる。

ここで、彼らのベイト力を示すシーンを3つ見繕ったので、是非視聴してほしい。

 

 

加えて、なによりもADCを務めるJackeyLove選手の調子が良い。

レーン戦における強さ、集団戦でのダメージ量、そして相手に集団戦を「仕掛けさせる」ベイト力のどれを取っても、今のJackeyLove選手に対抗できる相手はほとんど存在しないと言っていいだろう。

勿論、強豪ひしめくグループCという「死のグループ」を上がってきたFnaticの実力は疑いようもなく、実際にGen.Gに一度土を付けている実績もあるが、一方でLPL4位のLGD Gamingに敗北を喫する等、やや不安定な面も見せた。(一方のTop EsportsもLCS2位のFlyQuestに一発入れられているが、これはかなり挑戦的・実験的なピックをした結果であり、敗北の質がFnaticのそれと異なるためあまり気にしていない)

そんなFnaticにとって突破口があるとすれば、それはチーム・選手の「世界大会経験回数の差」だろう。

Top Esportsのスターター選手のうち、Top 369選手、Mid knight選手、Sup yuyanjia選手の3名はWCS及びMSI(Mid-Season Cup 2020を除く)への出場経験が無い。(JG Karsa選手は8回、JackeyLove選手は3回の出場経験あり)

一方のFnaticで出場経験が無いのはJG Selfmadeのみであり、世界大会特有の雰囲気に呑まれにくいというのはプラス要因になるだろう。

 

3.Suning vs JD Gaming

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この対戦ではJD Gamingを推したい。

SuningとJD Gamingは今年のLPL Summerプレイオフで対戦しておらず、直近での直接的な実力差は測れないものの、「準決勝でSuningを完封で破ったTop Esports」を決勝戦の舞台で2-3まで追い詰め、内容的にもかなり僅差まで迫ったJD Gamingの方が実力は上と見るべきだろう。

加えて、今年のLPL Spring、SummerにおいてJD GamingがSuningに後れを取ったことが無いことも自信につながる補強材料だ。

但し、世界大会の出場経験という面においては、JD Gamingはスターター選手全員が初出場であるのに対し、Suningには2013年から実に8回も晴れの舞台に立っているSwordArt選手がいる。彼の経験をどこまで他の選手に分けられるかが勝負の綾の一つとなりそうだ。

 

4.Gen.G vs G2 Esports

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正直この組み合わせが一番悩んだが、G2 Esportsの勝利を予想する。

両者の実力は伯仲しており、単純なチームパワーだけでは測れないこの2チームであるが、近年の国際戦においては「LECは荒れたゲーム展開に慣れていないLCKに強い」という傾向がある。

実際、2019年のMSIにおいてはLECがLCKに対し5勝2敗、WCSにおいては8勝4敗と大きく水をあけており、ある程度信頼できる見方と言っていいだろう。(ちなみに、LCKはLPLに強く、LPLはLECに強いと言われており、現在この3リージョンは「3すくみ」の関係にある)

グループステージでの結果(4勝3敗)が気になる向きもあるだろうが、3敗のうち2敗は1位通過したSuning相手の敗北、残り1戦はTeam Liquid相手に"いつもの発作"(別名:トロールスイッチ)が発動したもので、近年の世界大会ではノックアウトステージ以降に尻上がりに調子を上げている彼らにとってはあまり気にするものではない……と信じたい。

 

5.DAMWON Gaming vs DRX

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この対戦は「LCK Summer Finalsの再演」になるだろう。というわけでDAMWON Gamingの勝利を予想する。

LCK Summer Finalsの内容については実際に試合内容を観戦してもらうのが間違いないが、概説すると、(初戦こそやや時間がかかったものの)DAMWON GamingがDRXを完全に圧倒する形の3連勝でシリーズを締めくくったものだ。

その後のDAMWON Gamingに調子を落とした様子は一切なく、グループステージでもJD Gamingに1戦を落としたのみ。

DRXにとっては順当に行けば勝ちの目が薄いシリーズになってしまうが、なんとか大きな柱となっているChovy選手のレーニングの強さとDeft選手のリーダーシップを活かしてアップセットを引き起こしていきたい。

 

(文:あきのあまき)