あきののろるにっき

League of Legends(LoL)に関するさまざまなことを記事にしていきます。 twitterは@AkinoAmaki_LoL

【あきののろるにっき#37】ノクサスを偉大な国にするために知っておきたいのは地政学

スウェイン元帥がどこぞの大統領よろしく「ノクサスを再び偉大な国に(Make Noxus Great Again.)」と言ったかは定かではない。

だが、ノクサスを世界最強の国家にしたいのであれば、今の外交政策は誤りだ。

地政学の観点から見た「本当に実施すべき外交政策」を書き記す。

 

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ノクサスの中枢 イモータル・バスティオンの威容(ユニバース公式より)

 

ノクサスの現状

LoLの世界観をあまり知らない人向けに、まずはノクサスの簡単な紹介を行おう。


【ノクサスのユニバースより】

「強大な帝国ノクサスは他国から恐怖の目で見られている。国境の外にいる者にとって帝国は残酷な拡張主義を掲げる脅威であるが、その軍国主義の内側を覗けば、武勇と才能に敬意を払い、それを育てようとする、類稀な開かれた社会を目にすることになる。

現在の帝国の首都である古代都市は、かつて残忍で野蛮な部族であったノクシー族によって占領されていた。四面楚歌にも等しいその状況で、彼らは積極的に外敵に戦いを挑むようになり、年々その領土を拡張してきた。この生存闘争が、ノクサス人を何よりも力を重んじる誇り高き民族へと変えた。ここでは様々な形で、力ある者が日の目を見ることができる。

社会的な地位や出自、出身、富などは関係なく、その適性を示すことさえできれば、誰であろうとノクサスの中で権力と人々の尊敬を手にすることができるのである。魔法を使いこなせる者は特に高く評価され、そうした人材の確保にも余念がない。帝国の繁栄のためにその特殊な才能を鍛え上げて利用するのだ。

しかし、このような実力主義的な理念とは裏腹に、古くから続く貴族たちもいまだに相当な権力を振るっている…ノクサスにとって最大の脅威は、国外ではなく国内から現れると恐れる者たちがいるのも事実である。

 

【探索&発見 ルーンテラより】


ノクサスは勢力圏拡大を是とする攻撃的な帝国で、国境を広げるべく常に新しい領土を虎視眈々と狙っている。だがいつも血が流されるとは限らない。事実、数多くの国家が帝国領となることで安定と安全を確保すべく、元帥の前に跪いてきた。だが一方で、ノクサスの支配を受け入れない者は、容赦なく叩き潰される。


ノクサスは領土を拡大して隣接する文化や都市を打ち負かすと、征服した人々に、ノクサスに忠誠を誓って己の実力のみで評価されることを受け入れるか、破滅させられるかの選択を与える。これはごまかしや計略ではない。ノクサス人は必ず約束を守り、征服者たちの生き方を受け入れた者の多くが、以前よりも豊かな生活を得られるようになる。しかし、跪くことを拒絶した者は、容赦なく叩き潰される。

 

つまり、まとめるとこうだ。

  • ノクサスは大昔から他国に戦いを挑むことで国力を蓄えてきた
  • 他国の文化を破壊し、ノクサス流に従わせる(※但し、一部では例外もある。気になる人はREALMS OF RUNETERRAのノクサスの項を参照)
  • そういった経緯から、実力主義を標榜している
  • 一方で、国内の貴族達も権威主義的な力を持っている

そんなノクサスは、ヴァロラン大陸の北東部に位置しており、加えて侵攻拠点・貿易都市としてアイオニアの一部とシュリーマの一部にもその手を伸ばしている

主な周辺諸国はアイオニア、デマーシア、フレヨルド、シュリーマ、ピルトーヴァー&ゾウンなどだ。

 

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赤い着色部がノクサスの領土(ユニバース公式より)


ノクサスは亡国に向かう

現在、主にノクサスの外交政策を決定しているのはスウェインである。彼は皇帝ボラム・ダークウィルから帝国を簒奪した後、国家の決定機関としてトリファリックスという三頭体制を敷いた。

彼がノクサスの強さの源だと考えている「予見」「力」「狡智」を体現する者を据えて国家を統治しているのだ。

その頭とは、それぞれ

予見:スウェイン

力 :ダリウス

狡智:不明(ルブランと言われているが、明かされていない)

であり、3名のうち2名が賛成した内容については例外なく国家方針として採用される。

そして、その結果として遥か過去から続くノクサスの拡張主義(=世界の征服を目指す)は今も継続されているのだ。

この拡張主義、これまでは国力に寄与したのだろう。しかしこのままではこの方針こそが国を亡ぼす。某格闘漫画では猛毒を受けた主人公に更に猛毒を浴びせ、「毒が裏返ったァッッ!」などと喜んでいたが、逆に過ぎたる薬が毒となることもあるのだ。


攻めすぎるノクサス

本当は1,000年ほど前から存在している国なので星の数の程侵攻の履歴があるのだが、ここは最近に絞ってどのような侵攻を行ったのか見てみよう。

 

(1)アイオニア

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薄青い着色部がアイオニアの領土(ユニバース公式より)


これが一番有名だろう。それまでは平和主義的な共同体であったアイオニアに軍事力を以て攻め入った。

これによりその運命が変わったチャンピオンも多い。

例えばカルマ。彼女は「アイオニアの魂」として平和的な存在であることを求められていたが、ノクサスの戦艦に向けて魔力を解き放ち打ち滅ぼしたことで僧侶たちの非難を浴びた。

例えばアカリ。ノクサスの侵攻に対し忍耐を求めるシェンに反発した彼女は「均衡の守人」を脱退し、身に着けた暗殺術でアイオニアを守ることを決心した。

スウェイン自身もそうだろう。それまでは誰もが羨む出世街道をひた走っていたかれも、アイオニア侵攻の際に「プラシディウムの戦い」でイレリアに敗北。左腕と膝を破壊され、軍をも追放された。(その数年後、ノクサス中枢に巣食う闇の力を手にしてクーデターを起こし、華麗な復活を遂げるのだが)

 

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スウェインとイレリアが戦いを繰り広げたナヴォリのプラシディウム(ユニバース公式より)

(2)デマーシア

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白い着色部がデマーシアの領土(ユニバース公式より)


ノクサスとデマーシア犬猿の仲であることは有名である。

ノクサスの拡張主義に対しデマーシアが応戦する形で繰り広げられるこの戦争は、サイオンがその死と引き換えにジャーヴァンⅣ世の曽祖父であるジャーヴァンⅠ世を殺害したり、度重なるメイジによる魔法攻撃がガリオを生み出すなど、様々なチャンピオンに影響を与えている。

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マーシアの武器。ルーン鋼と呼ばれる金属が使われており、ある程度魔法を防ぐ効果がある。(ユニバース公式より)



(3)シュリーマ

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黄色の着色部がシュリーマの領土(ユニバース公式より)

近年で最も成功したノクサスの侵攻はシュリーマだろう。

中央が砂漠地帯で、また女王レク=サイ*1率いるゼル=サイたちが跋扈するサイ・カリークも存在するここは、主に沿岸部と河川沿い*2が主要な都市となっている。

中でもノクサスは北シュリーマの各都市を服従させ、ノクサス軍の庇護を与える代わりに食料等の必需品を上納させている。

(4)フレヨルド

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青い着色部がフレヨルドの領土(ユニバース公式より)

意外と知られていない事実だが、ノクサスはフレヨルドにも侵攻している。

ダリウスは一度フレヨルドの部族に捕縛されたことがあるし、セジュアニが駆る猪のブリストルはもともとノクサスの食糧だったのを彼女を連れだしたものだ。

(5)ピルトーヴァー&ゾウン

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ピルトーヴァー&ゾウンの領土……というよりも、都市(ユニバース公式より)


抜け目ないノクサスは当然ピルトーヴァー&ゾウンも狙っている。現状、侵攻は行っていないものの、進歩の都市たるピルトーヴァーに偵察兵を送り込んで虎視眈々と侵攻の機会を狙っている。詳しく知りたい人は「進歩の日」を読もう。

 

 

さて、ここまで見てきたように、ノクサスは隣国を全面的に敵対視する外交方針を採用している。

しかしこの方針は非常に危険だ。負けるおそれがあるからではない。勝つおそれがあるからだ。

 

拡張主義国家の最期は大体同じ

現実世界に目を向けてみると、古今東西において拡張主義国家の末路は大体同じだ。すなわち、

  • 政治的混乱による内部分裂・反乱
  • 拡張により複数のイデオロギー少数民族等)を抱えることによる内部分裂・反乱
  • 拡張によりかかる国家維持コストに経済体制が追いつかないこと等による経済疲弊に伴う内部分裂・反乱

のいずれかによる弱体化である。

例えばサラセン帝国(高校を卒業した人なら懐かしいかもしれない)。この帝国は現在で言うところの西はモロッコから東はパキスタンまで支配した大帝国であったが、次第に地方が自立し始めて弱体化、最後はモンゴル帝国によってとどめを刺された。

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サラセン帝国の最大版図(link

ここでノクサスに目を向けてみよう。ノクサスに上記のような内部分裂・反乱のリスクはあるだろうか。

  • 政治的混乱:黒薔薇団の存在&そして貴族が権力を握っている
  • 複数のイデオロギー:多くの国・部族を属国としている
  • 国家維持コスト:侵攻失敗による軍費の増大

もしこれがビンゴなら、既に景品を手に入れているだろう。

 

ノクサスの内部は既に軋みを上げ始めている

ルブランが率いる黒薔薇団は政治的混乱の元凶として今も暗躍しているし、イデオロギーの面でもノクサスの統治法がマイナスに働いている。つまり、侵略の際に服従を示した小国は国家制度をそのまま残して属国化していることで、「ノクサス市民」よりも元々の国家(または部族)の民であるという帰属意識の方が強くなりやすいのだ。

また、侵攻失敗による軍費の増大も無視できない。通常、侵攻により発生する軍費は侵攻先の略奪や属国化による経済搾取等で賄うが、侵攻に失敗した場合はその補償が受けられない。ノクサスの場合、属国化した国々に侵攻を肩代わりさせている部分があるためすぐに中央政権が疲弊するということは考えにくいが、そのダメージと不満は着実に属国内に溜まっている。

近頃で言えば、実際にヴァルディスという地方がノクサスから離反した例もある(だが、スウェインによって復活したサイオンにより鎮圧された)。


地政学における「山」と「海」の役割

前置きが非常に長くなったが、ここでようやく地政学の話に移る。

地政学についての説明は、佐藤優『大国の掟 「歴史×地理」で解きほぐす』(2016年 NHK出版新書)が非常にわかりやすいため引用する。

地理を学ぶ意義は、まさに先述のとおり「長い時間が経っても変化しない」ということに尽きます。(中略)たかだか数百年で、日本列島がユーラシア大陸とつながったりはしないし、アメリカ大陸が分裂することもない。したがって地理的な環境は、国家にとって所与の条件として考慮されることになります。(中略)このような地理的思考を、国家戦略に活用したものが地政学と呼ばれるものです。

 

この地政学の文脈で、ロシアにおけるマルクス主義の父と呼ばれるゲオルギー・プレハーノフの有名な言葉として「海と川は人間を接近させるが、山脈は人間を分離させる」という言葉がある。

山脈が人間を分離させるというのは分かりやすいだろう。古来より、軍による山越えの困難さから山脈が事実上の国境となったケースは数多くある。

海が人間を接近させるというのは、国が海(つまり航路)によって繋がれることを意味している。ビルジウォーターは言うに及ばす、アイオニアやノクサス、シュリーマ等にも港町があることから、ルーンテラ世界においてもある程度海によるネットワークは機能しているだろう。よって、ノクサスは海によって世界のほとんどと繋がっていると言える。(不凍港があるか怪しいフレヨルドや、繋がっていても半分意味をなさないシャドウアイルは除く)

この場合、通常は「海からの侵略」を警戒する必要があるが、ノクサスは例外だろう。というのも、おそらく全国家で唯一軍艦を所持する等、海軍力においては他を凌いでいるからだ。(まぁその軍艦もカルマの魔法一発で破壊されてしまった事実がある以上、果たして圧倒的な差につながるかは疑問だが)

となれば、考えるべきは「山」だ。前述の通り「山」は国家と国家を分断するものだから、逆に「山」の無いところを考えれば良い。ここでルーンテラ世界の地図を見てみよう。すると、ほとんどの周囲を「山」か「海」で囲われているにもかかわらず、デマーシアとの間だけはほとんど遮るものが無いことに気づく。

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マーシアとの間にはほとんど「山」が無い


ノクサスは今後どう動くべきか:緩衝地帯という考え方

だからと言って「ではデマーシアを攻めよう」というのは危険な考えだ。安易な戦費の浪費は亡国に繋がりうるし、そもそもデマーシアには少数ながら精強な軍団が存在する。たとえデマーシアが肥沃な大地を擁する魅力的な侵略先だとしても、その天秤のもう片方には重大なリスクが載っていることを忘れてはならない。

ここでノクサスに導入したいのが「緩衝地帯」という考え方だ。緩衝地帯とは、現実世界においてはロシア等が積極的に考慮している概念で、「自国と敵対国の間に『自国ではないが、いつでも自国の軍が移動できる地帯』を作ることで安全保障を実現する」という考え方のこと。

何故この概念がロシアと親和的であるかというと、ロシアが平原の国だからだ。平原という事は「山」が無い、すなわちいつでも攻め込まれるリスクがあるということで、それを避けるためには周辺を親ロシア政権の国々で取り囲めばよいという理屈につながるというわけだ。(現実は、ソ連の崩壊と共にこの「緩衝地帯」となる親ロシア政権は次々と西欧に取り込まれ、かつてほどのものではなくなってしまった。それでもプーチン大統領は強くこの概念を推し進めている。昨今で言えば、2014年に起きたウクライナにおける紛争も「緩衝地帯」であるウクライナに親EU政権が樹立することを嫌ったという側面がある)

ここで再びルーンテラ世界の地図を眺めてみると、ノクサスの中心部は殆ど平原であることに気づく。つまり、ノクサスは「緩衝地帯」の概念と相性が良いのだ。

更に都合の良いことに、ノクサスは侵略した小国を服従化させる際、それまでの王族を領主として残すなど国としての体制をある程度残したままとしている(事実、アイアンスパイク山脈のデルバーホールドではヴァル=ロカン族が領主となり、ノクサスに良質な鉱石を上納している)。であれば、そのままその領地を再度国家として独立させればよいのだ。但し、親ノクサスの国としてだが。

この概念の導入によってノクサスが得られるメリットは「対外侵攻の停止による内政への注力」だ。上述の通り、拡張しすぎた国家は維持コストと内乱リスクの増大を招く。かれこれ1,000年もの間戦争し続けてきた国が今更という感もあるが、逆に言えば、従来は皇帝による独裁によってコントロールの利かなかった国家の膨張を、トリファリックスの三頭体制が実現した今こそ止めるチャンスとも言える。

 

終わりに

何度も繰り返した通り、ノクサスは膨張しすぎた。これまでは小国の併呑であったこともあり順調に進んできたのだろうが、ここからは精強無比のデマーシア、防衛本能に目覚めたアイオニア、皇帝の復活したシュリーマ、圧倒的な技術力と科学力を併せ持ったピルトーヴァー&ゾウンと強敵揃いである。これ以上の戦線拡大はノクサスを含めて誰の得にもならないだろう。

混乱を望むであろう「狡智」は頑として反対するかもしれないが、そこはトリファリックス。未来を「予見」するスウェインと、彼を理解し尊敬しているダリウスの2人が揃えば止められないものはない。ノクサスの未来を信じ、これまでの1,000年に終止符を打とう。

 

【参考文献】

佐藤優『大国の掟 「歴史×地理」で解きほぐす』(2016年 NHK出版新書)

www.amazon.co.jp

 

(文:あきのあまき)

*1:そう、レク=サイは女の子だ

*2:砂漠に河川とは不思議な話だが、皇帝アジールの復活と共に真水がとめどなくあふれ始めたのだ

【あきののろるにっき#36】ゲイルフォースの「余計なもの」と「足りないもの」

本日公開されたパッチノート10.23。その中でひときわ私の目を引いたのは「ゲイルフォース」だった。

このアイテムは明らかに未完成である。

余計なものがある。それは発動効果のブリンクだ。

そして足りていない。それは「このアイテムのバックストーリー」という部品だ。

そう思うに至った経緯と理由、そしてその解決案を書き記す。

 

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パッチノート10.23より

 

前置き

先に言っておくと、この記事ではパッチ10.23のゲームバランス調整については一切言及しない。

プレシーズンとはそもそもシーズン中には行えないような大規模な変更を行い、その影響をじっくりと見るものなのだから、現時点でのゲームバランスやアイテムパワーを見て「Riotはゲームバランス調整がヘタ」というのは筋違いだ。それに、昨今のRiotの調整に哲学が感じられないのは既に周知の事実だ。

また、この記事は、LoLというゲームを「様々な背景を持ったチャンピオンたちが戦うゲーム」という認識を持たない人には共感されないだろう。

この記事で言及するのは、LoLというゲームの根底にある「主役」のチャンピオンと「脇役」であるアイテムの関係性の話だ。この観点を具体化し、ゲイルフォースというアイテムに付いている「余計なもの」と「足りないもの」の話をしている。

そしてそれらを「余計なもの」「足りないもの」でなくするためにはどうすればよいかを考察する。

 

チャンピオンは3つの要素で差別化されている

私は「チャンピオンの差別化」という観点において、チャンピオンという存在が大まかに以下の3つの要素でできていると考えている。

それは「基礎ステータス」「チャンピオンのバックグラウンド」「そのチャンピオンらしさを構成するゲーム内要素」の3つだ。

このうち、基礎ステータス(HP、マナ、攻撃力、魔力……)については言及すべき要素が小さい。一部の例外(マナを持たなかったり、代わりに「気」を持っていたり)を除けば全チャンピオンに共通する要素で、役割(ファイターやメイジ、ADCなど)の中で細かな差別化要因になりにくいためだ。

チャンピオンのバックグラウンド(背景ストーリーや見た目などの設定)についてはチャンピオンの差別化要因として重要だが、ゲーム内の事柄をメインに話すこの記事においては敢えて記載を省きたい。

本記事のメインは3つ目の「そのチャンピオンらしさを構成するゲーム内要素」だ。これについては、大きく分けて以下の2つに分けられる。

(1)固有の「強み」による「そのチャンピオンらしさ」

これは分かりやすいだろう。

シェンは「均衡の守人」の長として、物質世界と霊的領域を行き来する。だから彼は世界を渡り、味方の元へ瞬間移動することができる。

ラカンはロトラン部族きってのバトルダンサーで、彼のダンスに心を奪われない者はいない。だから彼はアルティメットスキルで走り周り、触れたもの全てをチャーム状態にする。

ニーコはカメレオンのヴァスタヤだ。だから彼女はパッシブスキルで味方の誰にでも変身することができる。

これらはそれぞれチャンピオン固有の「強み」だ。この「強み」こそが、彼らを彼らたらしめている。

(2)固有の「弱み」による「そのチャンピオンらしさ」

キャラクターというのはその「強み」だけでアイデンティティを主張するのではない。固有の「強み」を得た代わりに付加された弱点も、そのチャンピオンらしさである。

ジンクスはそのクレイジーな性格通り、一度キルを得られれば爆発的な移動スピードで走り出し次々に獲物を食らっていく。しかし最初の1キルを得られずテンションがダダ下がった彼女は、ブリンクを持たないただのおさげ髪だ。

アカリは主なき暗殺者だ。近づいては離れ、煙幕の中に忍び、スキルと通常攻撃で敵に死をもたらす彼女も、煙幕の外で一度捕まってしまえば脆くも倒れ伏す。

ノーチラスは不沈艦の如き耐久力とシールド、そして豊富なCCを持つ。だが、彼だけではどう頑張ってもダメージ不足だ。

 

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キルの取れなかったジンクスはただのおさげ

 

オッドアイの悲劇

ところで、過去に読んだとある本に「ライトノベル小説において、単なるオッドアイのキャラは許されない」とあった。これは、大意において「キャラクターに特徴を持たせる場合はその理由も備えていなければならない」ということだ。

オッドアイなら右目からビームが出るのかもしれないし、左目が義眼でその中にICチップが隠されているのかもしれない。必ず何かしらの理由は備えようということなのだが、この点においてLoLはとてもよく出来ている。

アーゴットが人間なのに6本足なのは力を求めて自ら改造したからであるし、オレリオン・ソルの周りを星が周回しているのは彼自身が全ての星を創り出した存在だからだ。

単なる石像であったはずのガリオが意思を持ったのはペトリサイト製の身体におびただしい量の魔法を浴びたからであるし、スウェインの左手が紅いのはイレリアに斬り落とされた後に闇の力で復活させたからだ。皆にちゃんとストーリーがある。

翻って、アイテムには?

イオニアブーツにアイオニアの風を感じ、(新たに追加された)ターボケミタンクにいかがわしく危険なゾウンの「白い靄」を思い浮かべるかもしれない。しかし、そこ止まりだ。一部の例外を除き、アイテムにストーリーらしいストーリーは用意されていないのだ。

 

LoLのメインディッシュはチャンピオンである

それも当然だ。LoLのメインはあくまでチャンピオンなのだから。このゲームはチャンピオンの「らしさ」があってこそなのだ。

Riotも当然それを認識していて、チャンピオンに「強み」と「弱み」を持たせることを昨年から目標にしている。

jp.leagueoflegends.com

 


アイテムがチャンピオンの強みを伸ばすのは「そのチャンピオンらしさ」の強調としてとても良いことだ。弱みを補うのも良いだろう。しかし、弱みを「無効化」することがあってはならない。それは、ストーリーを持たない脇役であるアイテムが、メインディッシュであるチャンピオンの「らしさ」の一部を消し去ることに等しいのだから。

 

ゲイルフォースに付いている「余計なもの」

ここでゲイルフォースのアイテム説明を見てみよう。

「ゲイルフォース」をマークスマンチャンピオンに持たせれば、強力なスキルショットを避けたり、体力が低下した対象に強烈なトドメの一撃を喰らわせることができます。

基本ステータス
トータルコスト 3400ゴールド
ビルドパス ヌーンクィヴァー + アジリティ クローク + ピッケル + 625ゴールド
攻撃力 55
攻撃速度 20%
クリティカル率 20%
効果
クラウドバースト(発動効果) 指定方向にダッシュして、目標地点の近くにいる最も体力の低い敵に3発の飛翔物を発射する(チャンピオン優先)。180~315(チャンピオンレベル10~18)(+増加攻撃力の45%)の魔法ダメージを与える。体力が低下した対象には、最大50%までダメージが増加する(クールダウン90秒)
ミシック 他のすべてのレジェンダリーアイテムに移動速度3%を付与する

 

マークスマンの中には「ブリンクを持たない」ことが明確な「弱み」となっているチャンピオン達がいる。例えば前述したジンクスだ。ヴァルスも良い例だろう。彼はウェーブクリア・エンゲージ・DPSと豊富な強みを持つが、ただ一つ、ブリンクを持たないという「弱み」を持っている。ブリンクの有無というのは、それだけマークスマンにとって重要な特徴なのだ。

それを、ストーリーを持たない存在であるアイテムがたった一つで解消させる?これは明確な弱みの「無効化」であって、マークスマン向けのアイテムとして不適切だ。*1

 

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パッチノート10.23より

解決策の提案

ではどうすれば、ゲイルフォースのブリンクという「余計なもの」を余計なものでなくせるのか。

完全な解決策にはドクター・ムンドがやるような外科的手法(婉曲表現)が手っ取り早いが、それはあまりにもったいないし、アイテム自体に罪があるわけではない。

問題の根幹を「アイテムのストーリー性が薄いこと」、つまりアイテムがあまりに「脇役」であることだと捉えれば、話はシンプル。アイテムに今より少しだけスポットライトを浴びせればよいのだ。

例えばアイテムにストーリーを持たせることである程度解決を図ることができるかもしれない。

ゲイルフォースに「エズリアルがシュリーマの宝物庫から見つけ出した、古代シュリーマにおける伝説的な戦女王セタカの残した装具」というストーリーがあればどうか。このストーリーの詳細版をエズリアルのユニバースに載せるのだ。

そうすれば、ジンクスがサモナーズリフトで突然相手に向かってブリンクしたとしても「単なるアイテムによるブリンク」ではなく「古代シュリーマから甦った幻の装具のパワーによるブリンク」となる。単なるオッドアイではなく、右目からビームが出るようにするのだ。

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幸い、既に目からビームを出す先輩がいる

 

終わりに

アイテムによるチャンピオンの弱みの「補填」と「無効化」の境界はどこにあるのか?

この境界は主観的であるがゆえ曖昧で、人によって異なる。しかし、私はゲイルフォースのブリンクは明らかにやりすぎだと思った。(但し、他のアイテムについては「強み」を伸ばす方向のものが多いと認識していることは付記しておく)

こればかりは運を天に(拳に?)任せるしかないが、私の主観とRiotの感覚のズレが今後これ以上広がらないことを祈りつつ、今回はここで筆を置く。


(文:あきのあまき)

*1:じゃあサッシュは?CCに一度捕まれば終わりというADCの「弱み」を無効化するだろうという議論が出てきそうだ。その点は「ストーリー以外の観点におけるアイテムの個性」という別の論点になるので、ここは敢えて触れずにおく。

【あきののろるにっき#35】明日から開催、ノックアウトステージ! 準々決勝の勝利チーム予想はこちら。

こんにちは、あきのです。

いよいよ明日からノックアウトステージが始まりますね。

長きにわたって開催されるWCSももう折り返し地点を過ぎ、いよいよ「今年最強のチーム」を決める時が迫ってきています。

そんなわけで、今回の記事では、明日から始まる準々決勝の4戦について、様々な見解を踏まえつつ私なりに予想した結果を書きました。

 

 


1.ノックアウトステージの概観

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さて、今年のノックアウトステージには、

  • LPL(中国)が3チーム(WCS出場は4チーム)
  • LCK(韓国)が3チーム(WCS出場は3チーム)
  • LEC(ヨーロッパ)が2チーム(WCS出場は4チーム)

が出場。

ここで、直近5年のノックアウトステージ出場国を見てみると

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という形で、2年連続でノックアウトステージの椅子をLPL、LCK、LECの3リージョンが分け合う形となっており、3リージョンが前評判通りの結果を残したといって良い。

一方で懸念の残る結果となったのがLCS(北米)。

Team LiquidとFlyQuestがグループステージで3勝3敗と意地を見せたものの、期待されたLCS1位シードのTSMは0勝6敗で敗退。

いくらTSMが「死のグループ」に放り込まれたとはいえ、1勝もできず北米の地へ帰るというのは、昨年・今年のノックアウトステージ出場チーム数ゼロという不名誉な記録も相まって「LCSの凋落」という現実を強く印象付ける結果となった。

 

さて、それではここから準々決勝の対戦を1つずつ見ていき、勝利者を予想していこう。

 

2.Top Esports vs Fnatic

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この対戦については、あまり悩むことなくTop Esportsに軍配を上げたい。

単純にTop Esportsの実力が圧倒的に高いというのもあるが、中でもチーム全体での「デッドラインの見極め精度」については世界一と言って差し支えなく、この精度の高さから来るベイト力に対抗できるチームは現状DAMWON Gamingしかいないと思われる。

ここで、彼らのベイト力を示すシーンを3つ見繕ったので、是非視聴してほしい。

 

 

加えて、なによりもADCを務めるJackeyLove選手の調子が良い。

レーン戦における強さ、集団戦でのダメージ量、そして相手に集団戦を「仕掛けさせる」ベイト力のどれを取っても、今のJackeyLove選手に対抗できる相手はほとんど存在しないと言っていいだろう。

勿論、強豪ひしめくグループCという「死のグループ」を上がってきたFnaticの実力は疑いようもなく、実際にGen.Gに一度土を付けている実績もあるが、一方でLPL4位のLGD Gamingに敗北を喫する等、やや不安定な面も見せた。(一方のTop EsportsもLCS2位のFlyQuestに一発入れられているが、これはかなり挑戦的・実験的なピックをした結果であり、敗北の質がFnaticのそれと異なるためあまり気にしていない)

そんなFnaticにとって突破口があるとすれば、それはチーム・選手の「世界大会経験回数の差」だろう。

Top Esportsのスターター選手のうち、Top 369選手、Mid knight選手、Sup yuyanjia選手の3名はWCS及びMSI(Mid-Season Cup 2020を除く)への出場経験が無い。(JG Karsa選手は8回、JackeyLove選手は3回の出場経験あり)

一方のFnaticで出場経験が無いのはJG Selfmadeのみであり、世界大会特有の雰囲気に呑まれにくいというのはプラス要因になるだろう。

 

3.Suning vs JD Gaming

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この対戦ではJD Gamingを推したい。

SuningとJD Gamingは今年のLPL Summerプレイオフで対戦しておらず、直近での直接的な実力差は測れないものの、「準決勝でSuningを完封で破ったTop Esports」を決勝戦の舞台で2-3まで追い詰め、内容的にもかなり僅差まで迫ったJD Gamingの方が実力は上と見るべきだろう。

加えて、今年のLPL Spring、SummerにおいてJD GamingがSuningに後れを取ったことが無いことも自信につながる補強材料だ。

但し、世界大会の出場経験という面においては、JD Gamingはスターター選手全員が初出場であるのに対し、Suningには2013年から実に8回も晴れの舞台に立っているSwordArt選手がいる。彼の経験をどこまで他の選手に分けられるかが勝負の綾の一つとなりそうだ。

 

4.Gen.G vs G2 Esports

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正直この組み合わせが一番悩んだが、G2 Esportsの勝利を予想する。

両者の実力は伯仲しており、単純なチームパワーだけでは測れないこの2チームであるが、近年の国際戦においては「LECは荒れたゲーム展開に慣れていないLCKに強い」という傾向がある。

実際、2019年のMSIにおいてはLECがLCKに対し5勝2敗、WCSにおいては8勝4敗と大きく水をあけており、ある程度信頼できる見方と言っていいだろう。(ちなみに、LCKはLPLに強く、LPLはLECに強いと言われており、現在この3リージョンは「3すくみ」の関係にある)

グループステージでの結果(4勝3敗)が気になる向きもあるだろうが、3敗のうち2敗は1位通過したSuning相手の敗北、残り1戦はTeam Liquid相手に"いつもの発作"(別名:トロールスイッチ)が発動したもので、近年の世界大会ではノックアウトステージ以降に尻上がりに調子を上げている彼らにとってはあまり気にするものではない……と信じたい。

 

5.DAMWON Gaming vs DRX

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この対戦は「LCK Summer Finalsの再演」になるだろう。というわけでDAMWON Gamingの勝利を予想する。

LCK Summer Finalsの内容については実際に試合内容を観戦してもらうのが間違いないが、概説すると、(初戦こそやや時間がかかったものの)DAMWON GamingがDRXを完全に圧倒する形の3連勝でシリーズを締めくくったものだ。

その後のDAMWON Gamingに調子を落とした様子は一切なく、グループステージでもJD Gamingに1戦を落としたのみ。

DRXにとっては順当に行けば勝ちの目が薄いシリーズになってしまうが、なんとか大きな柱となっているChovy選手のレーニングの強さとDeft選手のリーダーシップを活かしてアップセットを引き起こしていきたい。

 

(文:あきのあまき)

【あきののろるにっき#34】「LJLは選手が変わり映えしないリーグなのか?」を検証してみた

こんにちは、あきのです。

昨日、OPL(オセアニア)リーグの閉鎖が発表されましたね。

 

地域におけるesports振興の不振等から、今シーズンからRiotはオセアニア地域への補助金を削減し、チームへの支援金も減少。

更には選手への最低年俸保証も削除され、有望な選手が海外に流出する等、選手は勿論所属チームも憂き目に遭いました。

しかし、そんな逆境にも負けずリーグ代表として今年のWCSに出場したLegacy Esportsは、プレイイングループステージにおいてCBLOL(ブラジル)代表のINTZ、TCL(トルコ)代表のPapara SuperMassive、そしてLEC(ヨーロッパ)代表のMAD Lions相手に勝利。確かな爪痕を残し、去っていきました。

来シーズンからは、おそらくこのLegacy Esportsも、LJLの公式リーグ化の頃からLJLのチームとスクリムをしてくれていたChiefs Esports Clubも、国際戦でRampageとライバル関係を築いたDire Wolvesも、昨年のWCSで存在感を見せつけたMAMMOTHも見ることができないでしょう。

その事実が残念でなりません。

 

さて、翻って、LJLにおける選手の現状はどうでしょうか。

「平均年齢が高い」「同じ選手ばかりが出場しており、変わり映えしない」という声をよく耳にします。

もしこれらが事実ならリーグ全体が活性化が不足している可能性を示唆しており、喜ばしいことではないでしょう(勿論それらの事実が直ちにリーグ閉鎖に繋がるわけではないでしょうが)。

そんな背景から、今回はLJLの公式リーグ化(2016年)以降のロースター選手の年齢やチーム在籍履歴等の情報を用い、他リージョンの情報とも比較しながら、LJLにおけるプロ選手の新陳代謝(=どれほど新しい選手がリーグに流入してきているか)の程度を検証しました。

 


1.用いた資料(結論だけ知りたい人は飛ばしても可)

LJL(日本)、LCK(韓国)、LEC(ヨーロッパ)、VCSベトナム)、CBLOL(ブラジル)の5つのリージョンにおいて、2016年~2020年にスターターとしてロースター登録されている選手をピックアップ(5年間の合計213チーム、選手数1,065名)し、それぞれの選手について以下の情報を取得しました。

なお、LJLの比較対象としてLCK(韓国)、LEC(ヨーロッパ)、VCSベトナム)、CBLOL(ブラジル)を選定した理由は、メジャーリージョンにおいてフランチャイズ制を導入しているリーグ(LEC)としていないリーグ(LCK)、メジャーリージョンとマイナーリージョンの中間に位置するリーグ(ベトナム)、マイナーリージョンから1リーグのピックアップとすることで、全リーグを見渡さずともある程度世界的な状況が俯瞰しやすいと考えたためです。

これらの情報はLeaguepedia様(https://lol.gamepedia.com/League_of_Legends_Esports_Wiki)からいただきました。

【取得した情報】

  • 2020年10月7日時点での年齢
  • プロチームの在籍履歴

上記の情報を加工し、以下のデータを得ました。

【加工して得たデータ】

  • 各シーズンにおける10月7日時点での年齢
  • 昨シーズン以前に同一リージョン内でプロ活動を行ったことがあるか否か

2.分析結果

上記のデータをシーズン別・リージョン別に比較した結果がこちらです。

※データは2016年~2020年の5年分を取得していますが、2016年は2017年以降のデータの比較用として用いているため、グラフ上は2017年~2020年の4年分のみが表示されています。

 

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縦軸に「リージョン内でロースター登録されている全スターター選手の平均年齢」、横軸に「リージョン内における新規登録選手数」を取っています。

後者についてはややこしいので詳説すると、

  1. 新人選手(2部リーグからの初昇格を含む) → 新規登録選手として扱う
  2. 昨シーズンまでに1度でも同じリージョン内でプロ活動を行った選手 → 新規登録選手として扱わない
  3. 他リージョンでのプロ活動実績はあるものの、当該リージョンには初参戦の選手 → 新規登録選手として扱う

というルールでカウントしています。

簡単に言うと「昨シーズンまでに当該リージョンの1部リーグで活動実績が無ければ、新人選手も助っ人ベテラン外国人も全て新規登録選手として扱う」ということです。


さて、改めてこのグラフを眺めると、意味合いとしてはおおよそ以下のものになると思います。

  1. グラフの左下(平均年齢が低く、新規登録選手も少ない) → プロ活動自体があまり活発でないリージョン
  2. グラフの右下(平均年齢が低いが、新規登録選手が多い) → 選手の新陳代謝が活発なリージョン
  3. グラフの左上(平均年齢が高く、新規登録選手が少ない) → 選手の新陳代謝があまり活発でないリージョン
  4. グラフの右上(平均年齢が高く、新規登録選手も多い)  → 選手の流動性は高いものの、新規加入した選手の年齢自体も高めなリージョン(他リージョンで実績を積んだ助っ人外国人が流れてくるリージョン等)


※※※免責※※※

本グラフに用いているデータは、主に以下の理由で正確でない可能性があります。

  • 各年の10月7日時点での年齢を平均年齢の算出に用いている(つまり、記載されている平均年齢はおおよその目安である)
  • 同じロールに複数人の登録選手がいる場合、任意の1人を選択している
  • Leaguepediaに年齢の記載が無い選手を除外している
  • Spring Splitのデータのみを収集し、Summer Splitのロースター変更を考慮していない
  • フランチャイズ制の採用の有無による差の調整を行っていない(フランチャイズ制を採用せず昇格戦があるリージョンの場合昇格チームが発生するとチームごとロースターが入れ替わることから、新規登録選手数は上昇する傾向があると思われる)

また、結局は5リージョンだけの分析です。他の地域を見れば、また別の視点が出てくるかもしれません。


3.結果のまとめ

サンプルとしたリーグ数が少ないため断定はできませんが、全般的に見て、メジャーリージョンは新規登録選手数が少なく、一方でマイナーリージョンは多い結果が見られました。

これは、マイナーリージョンは海外から実績を積んだベテラン外国人選手を招集する事がある事実や、選手市場が成熟しきっていないこと等が要因と考えられます。

加えて、グラフ上の位置関係から各リージョンの比較を行うと、おおよそ以下の推測が成り立ちます。

 

①LJL(日本)

リーグ全体の成熟傾向やフランチャイズ制の導入により落ち着いていく傾向があるものの、依然として選手の流動性(=新規登録選手数)は比較的大きい。

一方で、5リージョンの中で最も4年間での平均年齢の上昇幅が大きい(+1.2歳)ことから、新規加入した選手の年齢も高め(助っ人外国人含む)であることがうかがえる。

②CBLOL(ブラジル)

選手の流動性は非常に大きい。

一方で、LJLと同じく平均年齢の上昇幅は近年大きめ(4年間で+0.9歳)なことから、LJLと同じ悩みを抱えていると思われる。

③LCK(韓国)

選手の流動性は年によってまばらである。

LCKの特異性としてリーグ内のロースターのほとんどを自国リージョン内の選手で賄っている背景から、新規登録選手数=新たな新人選手の台頭数と考えると、国内における新陳代謝はそれなりに活発でことがうかがえる。

④LEC(ヨーロッパ)

LCKより若干平均年齢が高めで推移するも、2020年はやや抑えられ、平均年齢の上昇に歯止めをかけた。

新規登録選手数が比較的少ないのは、リーグの成熟と2019年からのフランチャイズ制導入等が要因と思われる。

VCSベトナム

非常に異質なリーグで、選手の流動性が大きく、一方で平均年齢は非常に低い。また、4年間での平均年齢の上昇幅も最も小さい(+0.2歳)。

リーグ内における選手の流動性(新陳代謝)が非常に活発な様子がうかがえる。

 

4.LJLは「選手が変わり映えしない」リーグなのか?に対する答え

以上の考察から、LJLは「選手が変わり映えしない」リーグなのか?という問いに対する答えは「否」となるでしょう。

但し、世界的に見ても選手の年齢層が高めであることは事実で、これは「若手の有望な選手の流入が少ない」ことを示唆しています。

この状況を捨て置いた場合、選手間の競争環境の喪失による実力向上の機会損失やベテラン選手引退時におけるリーグ全体の実力低下など、選手層の硬直化に伴う弊害が発生するおそれがあります。

この状況の解決策として、近頃何かと話題になっている日本サーバチャレンジャー帯における競争環境の向上等、これまでに引き続きRiot Games Japanが継続して対策を打ち続けていってくれることを願っています。

 

(文:あきのあまき)

【あきののろるにっき#33】プレイインステージを貫いた閃光、PSG Talonの輝きとPCS地域の団結力

先日、プレイインのグループステージが終了した。

今年はコロナ禍の影響でベトナム地域の2チームが参加できず、結果として10チームが2グループ(グループA,グループB)に分かれて戦う変則方式だったが、両グループでタイブレークが発生する等、例年以上に熾烈を極めた争いとなったところだ。

LJLの代表として世界の舞台へ乗り込んだV3は、初戦にRainbow7(ラテンアメリカ)から勝ち星を奪う爪痕は残したものの、最終的には1勝4敗でグループステージ敗退が決定してしまった。

ただそんな中でも、ただ消極的にやられるばかりでなく、自分達からアイデアを出して積極的に仕掛けていく姿勢を最後まで忘れずに戦った点はしっかりと心に留めておくべきだろう。

選手へは、敢闘への感謝とねぎらいの言葉を伝えたい。

 

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Twitchの公式配信(https://www.twitch.tv/videos/752438955)より

 

さて、上述した通り、今年のプレイイングループステージは波乱の幕開けとなった。

開幕前の前評判では上位独占が固いであろうと言われていた、メインリージョンから出場のTeam Liquid(北米)、MAD Lions(ヨーロッパ)、LGD Gaming(中国)。

そのうち、TLだけは(昨年のMSI準優勝の意地か)さすがの貫禄を見せてグループAの首位を守ったが、他の2チームは悲惨な幕開けとなってしまった。

まずは初日からLGDに黒星。2日目には調子が戻らないLGDに加えてMADまでマイナーリージョンに敗北。あわや両チームとも最下位、プレイイン落ちの寸前まで味わい、最終結果も両チームとも4位でのフィニッシュとなった。

これも「WCSの魔物」か、総じて多くのチームが安定したパフォーマンスを発揮しきれない4日間となったと言っていいだろう。

中でも、下馬評で「一番パフォーマンスが安定しないであろう」と思われていたのは、PCS(台湾・香港・マカオおよびベトナムを除く東南アジア地域)代表のPSG Talon
なにせこのチーム、プレイインステージ中はメインロースター5人のうち最大で3人が急遽集められた助っ人で固められていたのだ。

しかしそんな危機的状況の中でもチームを立て直した彼らは前評判などどこ吹く風、グループBを1位抜けし、最速でグループステージへの切符を手にした。

今回は、このPSGに降りかかった災難とそれを救ったPCS地域の団結に目を向けてみたい。

 

【目次】

 

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Twitchの公式配信(https://www.twitch.tv/videos/752438955)より

 

 1.PSGに降りかかった災難

WCSへの出場権を獲得したPSGがコロナ禍で混乱する世界の中で受けた災難は、出場断念を余儀なくされたVCS(ベトナム)の2チームの次に悲惨なものだった。

具体的には、JGのRiver選手とMidのTank選手がコロナ禍に伴う自己隔離期間の都合によりプレイインステージへ参加が不可能となり、ADCのUnified選手も同様の理由でプレイインの2日目まで参加が不可能となったのだ。

(なお、River選手はまさに今年WCSに出場していたV3 Esportsにかつて所属し、2019年のSummerシーズンにJGを務めていた名プレイヤー(LJLではBabyという名前で登録)。2018年にはBowQen Blackbucksに所属しLJL CSから昇格戦に挑戦する等、LJLとのかかわりが深い選手だ)

これによりPSGは大きなロースター変更を余儀なくされた。

JG-Mid間やADC-Sup間の連携力が非常に重要なプロシーンにおいて、JG-Mid-ADCの3選手が抜けるという事実は非常に重い。連携力の弱体化は、将棋で言うところの「飛車落ち」に近いほど致命的だ。

 

2.PCS地域の団結

この受難を受け、PSGは以下の発表を行った。

  • ahq eSports Club(直近のシーズンでPCS地域4位)からUniboy選手とKongyue選手が代理加入
  • Machi Esports(直近のシーズンでPCS地域1位)のアカデミーチームにおいてADCの経験があり、現在はMachiのコーチを務めるDee選手が代理加入
  • いずれの代理もコロナ禍の隔離期間中のみとし、終了次第ロースターを戻す

 

8月末に行われたPCSの決勝戦からわずかな短期間でこれらのロースター変更が可能となった背景には、PSGが所属するPCS地域の他チームによる助力があった。

JG-MidラインにKongyue選手とUniboy選手を拠出したahq、ADCに現役のコーチであるDee選手を拠出したMachiはもちろん、往年の名門チーム(現在は解散済)であるFlash Wolvesの助けがあったことが上述のPSGの公式声明により明かされている。

 

なお、Bigfafa監督のインタビューによると、やはり選手探しには非常に苦労したようだ。

中でもADCのDee選手は「(Riotから課された条件である)直近1年間にプロ活動を行っていないアマチュア」かつ「24時間以内に見つかる」という非常に厳しい2つの条件の中で探し出した選手だそうで、あまりの苦労、あまりの悲運に胸が締め付けられる思いだ(なお、仮にアマチュア選手という制限が無ければ、後述する二人と同じくahqに所属するWako選手が候補に挙がっていたようだ)。

 

ちなみに、JGを務めたKongyue選手は昨年にBigfafa監督がPSGに勧誘していた選手で、結果としてahqへ移籍してしまったものの、その後も親交を続けていたことが今回の助力につながったとのこと。

また、Uniboy選手もシーズン終了後で疲労がたまっているにもかかわらず、チームに積極的に溶け込もうとする責任感のある選手だったようだ。
(詳細は以下の記事を参照されたい)

www.fomos.kr

www.fomos.kr



PSGにとって不幸中の幸いであったのは、連携が重要なJG-Midを、同チームの(しかもWCSを経験したことのある)選手で固められたこと、そして代理でロースター登録した3名が台湾出身であり、ロースター全員を同じ言語圏の選手にできたことだ。

「連携力」というプロシーンにおいて非常に重要な要素におけるリスクを少しでも減らす要因となるこれらのプラス材料は、彼らにとって希望の灯であったことだろう。

とはいえ、勿論これだけでは本来のパフォーマンスに及ぶべくもなく、あくまで小さな灯火でしかない。しかし、そんな状況下であってもPSGは決して腐らなかった。

チーム力不足で受け身になるなどということはなく、むしろ代理加入したKongyue選手とUniboy選手による苛烈な連携力・チームファイト力を活かし、灯火どころかまばゆい閃光の様に他チームを圧倒したのだ。

 

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Twitchの公式配信(https://www.twitch.tv/videos/752438955)より

 

3.グループステージ以降のPSG

ここまで苦労続きだった彼らにとって一つだけ救われる点があるとすれば、プレイインステージを異例のロースターで戦ってきたことで、グループステージで戦うライバルたちに自らの手の内を隠せたことだろう。

そう、彼らはついに、River選手とTank選手を加えた以下のロースターで、グループステージに集う強豪チームたちとの熾烈な戦いに挑む。

  • Top Hanabi
  • JG   River
  • Mid Tank
  • ADC Unified
  • Sup Kaiwing

プロシーンにおいて「飛車落ち」の状況であっても目覚ましい安定性を見せ、輝かしい成績を残してくれたPSG Talon

そんな彼らの全開パフォーマンスをいよいよ見られることが本当に楽しみでならない。

最後になるが、この「フルスペック」PSG Talonを見られるのは、急な事態にもかかわらず迅速に手を差し伸べてくれたahq、Machi、そしてFlash Wolvesの3チーム、そして何より代理出場の決意を固めてくれたKongyue選手、Uniboy選手、Dee選手の3名のおかげだ。

心からお礼を言いたい。本当にありがとう。

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Twitchの公式配信(https://www.twitch.tv/videos/752438955)より

 

(文:あきのあまき)

【あきののろるにっき#32】"Take Over"の街に出てくる小ネタを拾えるだけ拾ってみた

こんにちは、あきのです。

本日午前0時、ついにWCS2020のミュージックビデオ"Take Over"が公開されましたね。

 

www.youtube.com

 

街を颯爽と駆け抜ける男女。そのうち、男の前に謎のブロッコリー男が立ち、PCへと導く。

そして男は歴代のWCSチャンピオンたちを乗り越え、力を引き継いで(Take Overして)、ついにWCSの舞台へ……!

 

とても良いMVでした。

特に私にとって好印象だったのは、(毎年の事ではあるのですが)MVの中にちりばめられた小ネタの数々。

今回の記事では、特に街中に絞ってどのようなものが隠されていたのかを明かしていきたいと思います。

なお、以下の小ネタは、中国語ネイティブでない私がMVを眺めながら気づいたものの列挙です。なので、見落としや翻訳ミス、表現が適切でないものが含まれている可能性がありますが、予めご了承ください。

 

 

1.動画内時間00:02

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①ドラゴンピットバー

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②アイバーン農場

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③ACEコーヒー

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④めそめそミイラの呪い

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⑤王者ルブランのスキン画像

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2.動画内時間00:04

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スポンサーであるOPPOのロゴ

 

3.動画内時間00:06

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スポンサーであるOPPOのロゴ

 

4.動画内時間00:10

【1枚目】

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①レーンロードエクスプレス

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 【2枚目】

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①イレリアの飛刃の舞スタジオ
②アイバーンの生鮮食品店

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③青バフのトレーニングジム

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④メンタルブーム歯科

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【3枚目】

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①ザイラの植物店

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②ブラインドピック視力検査室

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【4枚目】

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車のナンバーがエズリアル

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5.動画内時間00:11

【1枚目】

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クイックキャスト道具店

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②メンタルブーム歯科

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【2枚目】 

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 スプリットプッシュフィットネス

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【3枚目】

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①ニーコのディスカウントショップ(服飾店)

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②ポロスナック

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【4枚目】 

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①看板にジンクス

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②看板にティー

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③赤バフ火鍋店

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④タリック宝石店

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【5枚目】 

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車のナンバーがヤスオ

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6.動画内時間00:13

 

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①車のナンバーがレンガー

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②車のナンバーがブラウム

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③車のナンバーがルブラン

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④車のナンバーがグラガス

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⑤バスがWCS決勝戦の会場行きとなっている

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ミニオンウェーブ管理有限会社

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7.動画内時間00:19

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①ブーツ

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②サモナーの肝臓爆発トレーニングジム

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8.動画内時間00:24

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①ケイトリンの消耗品店

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②シヴィアのピザデリバリー店

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9.動画内時間00:29

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①Faker選手の二つ名
②スポンサーのエイリアンウェアのロゴ

 

10.動画内時間00:38

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 ①スポンサーのSECRET LABのロゴ

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②スポンサーのΩMEGAのロゴ

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(文:あきのあまき)

【あきののろるにっき#31】スキンの世界を楽しもう! ~その2~

こんにちは、あきのです。

WCSのドローショウ(組み合わせ抽選)、観ましたか?

V3と当たるのはLGD(中国)、PSG(台湾、香港、マカオ及び東南アジア)、UOL(ロシアを含む独立国家共同体)、R7(ラテンアメリカ)といずれも強豪ばかりですが、是非強敵たちを撃破し、輝かしいグループステージの舞台に上がってほしいですね。

 

さて今回は前々回に引き続き、スキンの世界を楽しもう!というわけで、設定が面白いスキンシリーズを3つほど見繕ってみました。

特に最後に紹介している「リフトクエスト」シリーズは、とても面白いシリーズであるにもかかわらず意外と知っている人は少ないのではないでしょうか?

今回も、お気に入りのチャンプで興味深いスキンがあれば是非購入して使ってあげてくださいね。

それでは始めていきましょう!

 

 

 

 

1.わんにゃん対決シリーズ

2019年のエイプリルフールネタ、「犬vs猫」イベントで実装されたスキンシリーズ(一部例外あり)。

犬が空を飛び、猫が自ら爪研ぎタワーになる。世界はそうやって回っているのだ。

(1)コーキ(コーギーコーキ)

コーキは犬の航空力学に関するアイデアを持つドッグトレーナー。

もはや意味が分からないが、そんな彼は、空飛ぶコーギーと共にとりあえずペットショーに参加したのであった。

 

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(2)フィズ(フィヌ(フィヌ プレステージエディション))

2本脚で立つ、ごく普通のコッカー・スパニエル。

犬のクセにテニスボール拾い棒で歩行者を小突き回し、巨大な犬を召喚する。

これをおかしいと思う方がおかしい。だって、彼はごく普通の犬なのだから。

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(3)マオカイ(ミャオカイ)

猫になった木。巨大な体躯を誇る爪研ぎタワーとしての役割を受け入れた彼だが、その体で研ぐのは他人(他猫)のツメか、はたまた自分のツメか。

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(4)ヨリック(ミャオリック)

高級ペットショップ「フォーセイクンアイル」からやってきた、ごくごく普通の紳士。

繰り返すがごくごく普通の紳士であって、単に猫が好きだからコスプレしているだけだ。

そんな彼は常にたくさんの猫に囲まれて、猫の秘められし力を呼び出すことができる、

そんな普通の紳士である。

 

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(5)レンガー(レンニャー)

ナイフを持つ猫。かわいい猫ほど恐ろしいものはいない。

 

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2.アークライトシリーズ

アークライトと呼ばれる神秘の光をテーマにしたシリーズ。

ヴェル=コズを中心とした世界観であり一見明るそうな雰囲気に見受けられるが、その実、中身はダークファンタジーの仕上がりとなっている。

(1)ヴェル=コズ(アークライト ヴェル=コズ)

生命エネルギーの具現化した至高の存在であるヴェル=コズ。

伝説や神話にも登場する彼は千年に一度だけ定命の世界に降り立ち、自らの意思を遂行する価値のある者を選び出し、力を与える。

そしてヴェル=コズに力を与えられた者は、アークライトとして生まれ変わるのだ。

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(2)ブランド(アークライト ブランド)

人間に文化が芽生えて間もないころに力を授けられた最初のアークライト。

千年の年月が流れ、当人は遥か昔に死亡しているが、力を授けられる前のキーガン・ローデという名すら捨てた彼は、その光の力により苦しみと怒りのみに突き動かされている。

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(3)ヴェイン(アークライト ヴェイン)

アークライトの力を手にした彼女は、ヴェル=コズにより世界の底にうごめく暗闇の存在を見せつけられた。

その時、彼女の運命は全てを犠牲にしてでも闇を討伐するよう宿命づけられたのであった。

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(4)ヨリック(アークライト ヨリック)

アークライトにより力と永遠の命を授かり、かつては偉大な王として君臨していたが、ヴェル=コズの意思の執行者となるべく王国を去った。

そして数百年後に帰還した彼を待っていたのは、埃と瓦礫の廃墟となった王国”だったもの”。そして彼は狂気に飲み込まれた。

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(5)ヴァルス(アークライト ヴァルス)

アークライトの力により、知識をはるかに超えた悠久なる宇宙との一体感に満たされたヴァルス。

その類まれなる知能によって戦争の火種を回避させる等、宇宙的調和の執行者として活躍している。

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3.リフトクエストシリーズ

テーブルトークRPG(TRPG)「リフトクエスト」をテーマにしたスキンシリーズ。

プレイヤーとしての登場は勿論、ゲーム内の役職やNPC、そして可愛らしいラスボスまでもがスキン化されており、数が非常に豊富。また、それぞれの設定が比較的よく練られているのも特徴。

(1)ライズ(白ひげライズ)

ルーン探求の旅から一息ついて、テーブルトークRPG「リフトクエスト」をプレイすることにしたライズ。ライズ、グラガス、ヴァルス、ブラウムの4人パーティだ。

そんな彼は、ゲームの中でも魔法使いの役割を演じている。

唯一現実と異なる点は、ゲームの中の彼のひげは白く、そして帽子をかぶっていることだ。

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(2)タル割り公グラガス

人によって「敬虔な太陽を信仰する聖職者」とも「卑しむべき飲んだくれ」とも評される、なんとも評価しづらい彼。

「リフトクエスト」にはあまり詳しくないが、ドラゴンと戦う事、そして戦闘中に酔いつぶれることは大好きだ。

……評価は定まったかもしれない。

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(3)ヴァルス(閃弓ヴァルス)

現実では悪い怪物に二人の弓手が一人として生きる運命を背負わされた彼だが、何故か「リフトクエスト」の中では呪いを受けた一人の弓手としてロールプレイしている。

あまり馴染みが無いからか、彼にとってTRPGはノクサス人退治よりはるかに難しい。

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(4)ブラウム獅子心王ラウム

世界一強くて勇敢な戦士である獅子心王ラウムとその冒険の物語は世界中の人々に愛されている。

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(5)サイオン(バーバリアン サイオン)

どれだけTRPG仲間に「やめろ」と言われても、常に野蛮人のキャラクターを選択し、そしてゲーム開始直後に倒されるサイオン。もはや参加する災害。

もはやTRPGをプレイしているというよりはひたすらキャラを作成しているだけだが、そのキャラ作成の説明欄には常にこう書かれている。――”野蛮人である”

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(6)バード(吟遊詩人バード)

「リフトクエスト」の中でも圧倒的不人気、吟遊詩人職でプレイしているバードは、古代の歌唱技術を恐ろしい死の武器へと変化させた。

そんな彼の大きな弱点は、時間の概念が一般人と違いすぎる事。そして何より致命的なのは「ブーン」という奇妙な音でしか話せない事。

一緒に卓を囲むときは、彼の1ターンが永遠に等しい時間がかかることを覚悟しておこう。

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(7)ヌヌ&ウィルンプ(破壊のヌヌ&ウィルンプ)

国のあちこちで行われる激しい戦いに傭兵として参加する彼ら。

その見た目からはわからないかもしれないが、いつでも敵の顔面に笛を突き刺す用意ができている。

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(8)カーサス(破滅の光カーサス)

闇の魔法使いであり、高レベルのスペルキャスターである彼。

ただし、仲間たちは常に気を付けなければならない。彼の裏切りを。

「リフトクエストでは仲間を裏切ってはならない」というルールは存在しないのだから。

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(9)モルデカイザー(冥王モルデカイザー)

「リフトクエスト」の拡張パックで正式実装された新クラス「ダークパラディン」。

あまりに強すぎるからバンすべきと主張する向きもあるとかないとか。

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(10)ジェイス(ブライトハンマー ジェイス)

科学技術をマスターした高貴なるパラディン

どんなクリーチャーもかなわない、とても頼りになる彼だが、ゲームマスターよりも優位に立とうとするのが玉に瑕。そんなわけで、弱点はルールブックの抜け道。

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(11)トゥイッチ(トゥイッチ シャドウフット)

ゲーム内でも一緒にテーブルを囲んでも不快な存在であるトゥイッチ シャドウフット。

一応彼はトゥイッチ・タロン・タリックの3人でパーティを組んでいるが、可愛らしい見た目から繰り出されるクソムーブは常軌を逸しており、毎ターンの様に仲間の装備を盗み、彼を「トイレ王国」から失脚させようとする意味不明な陰謀についてつぶやき続けている。

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(12)タロン(タロン ブラックウッド)

トゥイッチ シャドウフットとマブダチ。熱血漢で非凡なアサシンである彼は、パーティ内で唯一の上位クラスキャラクターでもある。悲しい過去を背負うダークエルフアンチヒーローであったり、いつか世界を救う運命にあるかもしれないが、多分陽気すぎて色々抜けている。

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(13)タリック(タリック ルーミンシールド)

トゥイッチ、タロンと共に「リフトクエスト」をプレイする、パーティ唯一の良心。

彼らトリオが全滅を回避できている唯一の理由。

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(14)ガレン(さすらいの剣士ガレン)

ラウムが「リフトクエスト」のために作った戦士キャラ。

通称「ハンサム・ガレン」として知られている。

そんな設定をガレン自身が気に入って、結局自分が使うことにしたのであった。

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(15)セジュアニ(暁の追撃者セジュアニ)

太古のライオンに跨っては戦闘の真っただ中に飛び込んでいく彼女は非常に恐ろしい敵だが、あまりに慎重さが足りないことで有名。その証拠に、絶滅種であるはずの太古のライオンは現在早くも四代目である。

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(16)ベイガー(賢者ベイガー)

「リフトクエスト」の冒険初期に出会う、胡散臭すぎるほど親切な魔法使い。

彼こそがこのゲームのラスボスなのはあまりにも有名な事実だが、新規プレイヤーへのネタバレだけは避けよう。

というわけで、ここに書いてあることも忘れよう。

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(文:あきのあまき)