G2 Esportsが100パーセント優勝すると断言できる10の理由
※本記事はMerrydayさんの記事へのアンサー記事だ。
※まず最初にMerrydayさんの記事を読み、FPXというチームへの理解を深め、ひとしきり笑おう。
読んだかな?OK。
じゃあ、大変高尚なこの記事に合う、香り豊かなワイン(ボルドー西岸限定。2005年のものが望ましい)の用意は?OK。
じゃあ始めよう。
G2 Esportsが100パーセント優勝すると断言できる10の理由
(写真はLEC公式Twitterより)
1.チャンピオンプールの広さから来る圧倒的ドラフトパワー
G2のドラフトは「ルーレットで適当にピックするチャンプを決めてる」って言われるほど意味が分からない。
世界大会のグループステージでSKT相手にふらりとTopパイクをピックしたり、世界大会準決勝、Bo5の最終戦で唐突にBotシンドラをピックしたりする。
FPXが得意とするライズやグラガス、キヤナ等も問題なく使うことができ、更にはFPXに無い手札としてBotでのヤラガス構成(ヤスオ+グラガス)なんかも持っている。
加えて、世界大会の決勝だ。G2が隠し玉のピックを用意していないはずがない。準決勝では3-1でSKTに勝っちゃったからお披露目しなかっただけだ。
読者のみんなは、どうか決勝戦でティーモ・ブランドのBotデュオがザヤラカン相手にキノコの焼畑農業(キノコのついでに焼き鳥も採れる)を始めても驚かないでもらいたい。
2.FPXの全ての要、Doinbのローム封じ
Doinbのチャンピオンプールはめちゃくちゃに(マジで)広くて、リサンドラやガリオ、コーキなんかは勿論、クレッド、タロンみたいなチャンプまで使ってロームし始める。(ほかにもサイオンやらポッピーやらアーゴットやらリヴェンなんかも使えたりする。意味わかんない)
しかもFPXはチーム全体でロームを補助(ジャングル内にワードを挿したりMidレーンに寄って相手にプレッシャーをかけて下がらせたり)して、Doinbの芸術的なTopダイブ& Top Dieを演出する。G2が勝つには、このDoinbのロームを潰さなきゃ始まらない。
しかしそこはFirst Blood Kingの異名を持つJankos。得意とする序盤に強いチャンプを使いDoinbをMidタワー下に押し込めて、「はじめてのタワー下おるすばん ~Doinbくん22歳編~」を何度も放送してくれるはずだ。
3.遥か未来の先まで見通すマクロコントロール力
現状、G2のマクロコントロール力は世界最強だ。ライズのUltを有効に使い、「バロンとインヒビターのどちらを守るか」の選択を迫りつつパワースパイクまでの時間を稼いだり、常識的なオブジェクトの価値観を無視して「ネクサスを壊すために、今本当に必要なオブジェクトは何か」を判断できる。
その結果、ドラゴンをくれてやる代わりにTopのタワーを2本折ったりする。1つのオブジェクトから2つのオブジェクトを錬成する。マクロの錬金術師だ。
あと、もっと言うと、G2は予言者だ。5人が力を合わせることで、3分先の未来を見通すことができるらしい。パッショーネのボス、ディアボロは10秒先の未来が見えるから、彼の18倍だ。
だからSKTを相手にバロンをくれてやる代わりにBotインヒビターを取って勝つなんていう振る舞いができるわけだ。
未来を見通すチームに勝つには、時を止めて戦うか永遠に同じ時間の中に閉じ込めるしかない。が、G2もそれは百も承知。というわけで、G2の3つのバン枠は時空を操るチャンプ、すなわちエコー、ジリアン、バードで決まりだ。あとRiotに掛け合って、当日はストップウォッチとゾーニャも使用禁止にしてもらおう
4.大舞台への慣れ(MSI優勝チームという強み)
もう半年前なのでムンドの諸君は忘れていると思うが、G2は今年のMSI優勝チームだ。
しかも台湾という敵地(ノックアウトステージ初戦の相手が台湾から近い韓国のSKTだったから、まぁ敵地と言っていいだろう)で。
一方のFPXは今回のWCSが国際舞台初経験のメンバーが非常に多い。勿論グループステージ・ノックアウトステージを経てある程度の順応はしてきただろうが、今度ばかりは相手(?)が悪い。
なんせ世界大会の決勝だ。桁違いのプレッシャーがかかる。
ターゴンだって登れば登る程険しくなっていく。幻覚すら伴って、これまでの人生、それ自体が試される。
G2は既に一度これを経験済みだ。そして頂上に到達し、神髄たちの祝福を受けた。
つまりG2は、タリック、パンテオン、ゾーイ、ダイアナ、レオナで組まれたチームなのだ。
(え?ゾーイはターゴンを登頂してない?細かいことはまぁいいじゃないか)
もはやチャンピオンと化したG2と、いまだ登頂経験の無いFPX。WCS決勝という大舞台でどちらがパフォーマンスを出せるのかは明らかだ。
5.地元EUの現地バフ
決勝の地はパリ。つまりEUの地だ。
応援の声の7割はEUの味方で間違いない。
ちなみに残り3割のうち、1割はLPLファンの声、最後の2割はDoinbの奥さんの声だ(Doinbの本人談によると、奥さんの応援の声量は「耳がぶっ壊れるレベル」らしい)。
加えて、EUの応援団はG2にエネルギーを送る。
サモナーの必読書、フェンディッシュの古書ドラゴンボールでもおなじみの通り、ウーコン孫悟空がみんなから少しずつエネルギーを分けてもらって作った元気玉は、悪役のザック魔人ブウを倒してしまうほどの力を持つ。
つまり、G2は孫悟空で、FPXは魔人ブウなのだ。みんなの力を集めて戦うG2が負けるはずがない。
༼ つ ◕_◕ ༽つ G2 TAKE MY ENERGY ༼ つ ◕_◕ ༽つ
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6.CapsがClapsになる。Crapsにはならない。
昨年のWCSではCraps(ゴミ)なときもあったCapsだが、今年のWCSはおおよそ好調を維持している。まさにClaps(拍手喝采)だ。
Claps(拍手喝采)状態のCapsであれば、Doinbに1800秒ほどスネアをかけてロームを封じ、Midに張り付けるのは訳ないことだろう。
7.G2は入念にソナタリックの準備をしている
まずは2016年に投稿されたこの動画を見てほしい。
そう、Perkzは音楽を奏でられる。
つまりG2は、今日のこの日のために3年かけてソナタリックの準備をしてきているのだ。
3年かけて熟成された、濃厚でいて軽やか、キレがありつつも芳醇なソナタリック。Bo5の最も重要な場面でピックされるに違いない。
8.フェニックスはたいてい蘇らない
Midレーナーのみんなに問いたい。
君たちがアニビアを使って、「やったー!パッシブがあったおかげで集団戦を生き残れたぞー!」という経験がどれだけあるというのか。
たいていの場合その脆い卵は、ジャーヴァンⅣ世の槍に、ジェイスのハンマーに、エイトロックスの大剣に、グラガスの腹に、ザックのケツに叩き潰されているはずだ。
フェニックス、つまりFPXはたいてい蘇らない。これは、命を懸けてアニビアが僕たちサモナーに教えてくれた真理なのだ。
9.Doinbの当日のコンディション
まずは、先日DoinbがG2のADC Perkzに宛てて投稿したこの動画を見てほしい。
@G2Perkz pic.twitter.com/EpieBifk54
— Doinb (@Doinbmid) November 6, 2019
この通り、Doinbは激しいダンスを踊ってG2を煽りまくっている。
しかし、あの華奢な体で、この命を削るような激しいダンスを踊ったDoinbの体調がすぐに戻るとは考えにくい。
特に、両腕を振りすぎだ。プロの生命線、キーボードとマウスを操る両の手がこれほど損傷を受けては、今回の決勝どころか今後のプロ生命にも関わりかねない。
10.Doinbのローム対策が簡単すぎる
これまでに散々「FPXはDoinbのチームだ」「Doinbのロームを死ぬ気で阻止しろ」「とにかくDoinbだ」「Doinbなんだ」と主張してきたが、すまない。実をいうと、Doinbのローム対策はめちゃくちゃ簡単だ。
その証拠に、もう一度Doinbの動画を見てほしい。
@G2Perkz pic.twitter.com/EpieBifk54
— Doinb (@Doinbmid) November 6, 2019
画面が2分割され、Doinbが2人映った状態で踊っている。あまりにも意味不明だ。
が、僕にはこの動画の意図がすぐに察知できた。
「2人のDoinb」という要素は、自らの分身を作るシャコのUlt(ハルシネイト)を暗示している。つまり、この動画はDoinbからG2への「決勝ではシャコを使ってキャリーしてやるからな」というピック予告に他ならない。
であれば対策は非常に簡単だ。プッシュが死ぬほど遅いシャコ相手なのだから、プッシュが早いチャンピオンを使って一生タワー下でCSを取らせればいい。タワーに焼かれゆく大量のミニオンを、右往左往しながら必死に倒していく様はまさにピエロ。
なお、Doinbは大量のミニオンすら捨ててロームする可能性がある。その場合、今度はシャコのインビジブルが非常に厄介だ。誰か、Capsに「常にオラクルエキスをガブ飲みしろ」と今すぐ伝えてくれ。
(文:あきのあまき)